白物家電の出荷額は2年ぶりにプラス

日本電機工業会(JEMA)は2024年度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年度の国内出荷金額は2兆5,838億円、前年度比102.4%と暦年計と同じく2年ぶりのプラスとなった。

国内民生用電気機器 年度出荷額

エアコン、理美容家電が好調さキープ

全国的に猛暑と残暑が長引いたことと冬の寒波の影響もあり、エアコンの出荷台数は941.4万台と前年度比107.3%と好調で、2年ぶりに900万台を突破した。
冷蔵庫、洗濯機は出荷額、出荷台数とも前年度を下回ったが、好調だったのは理美容家電。電気シェーバーの出荷額は前年度比109.2%、ヘアドライヤーも同107.3%に。ヘアドライヤーは過去最高の出荷額となった。

昨年から好調さ続く理美容家電

【2024年度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
941.4万台(前年度比107.3%)で4年ぶりののプラスとなった。
夏の記録的な猛暑や冬の寒さ等により好調だった。前年度900万台を割ったものの、再び900万台の水準に回復した。
●冷蔵庫
325.4万台(同94.5%)で4年連続のマイナスとなった。
製品価格の上昇による買い控えや、買い替えサイクルの長期化が影響している。
●洗濯機
407.3万台(同98.1%)で4年連続のマイナスとなった。
「ドラム式洗濯乾燥機」は99.6万台で、同103.9%ととなり、年度としては5年連続で過去最高の出荷台数を更新した。
●掃除機
524.4万台(同97.3%)で2年連続のマイナスとなった。
「スティックタイプ(縦型)」は軽量化や吸引力を強化した製品がユーザーの支持を集めており、掃除機に占める構成比は11年連続で伸長し、全体の7割に届くまでになっている。
●電子レンジ
314.9万台(同99.7%)で3年連続のマイナスとなった。
電子レンジの約65%が、幅広い調理機能を備えた「オーブンレンジ」となっている。
●ジャー炊飯器
446.7万台(同98.3%)で5年連続のマイナスとなった。
ジャー炊飯器の焼く7割が「IH式」が占めており、ごはんの食味や食感を追求した高機能製品の需要は継続している。
●IHクッキングヒーター
63.0万台(同104.5%)で2年ぶりにプラスになった。
IHクッキングヒーターの約95%が「2口ビルトイン型」になっている。

出典元:日本電機工業会