【商業動態統計】10月は前年比2.4%の減少

理美容除いて「生活家電」が苦戦

経済産業省の「商業動態統計」の2024年10月分が公表された。
2024年10月の家電大型専門店販売額は3,315億円で、前年同月比2.4%の減少と8ヶ月ぶりのマイナスになった。

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比5.4%の減少、オーディオ家電が同2.0%の減少となったため、AV家電全体では同4.5%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同5.6%の減少となり、情報家電周辺機器が同4.0%の減少となったため、情報家電全体では同4.8%の減少となった。「通信家電」は同4.4%の増加と8ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同1.4%の減少と2ヶ月連続のマイナスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同13.2%の減少、調理家電が同2.0%の減少、家事家電が同6.6%の減少となり、理美容家電のみ同4.1%の増加。生活家電全体では同5.3%の減少になった。
「その他」は、住宅設備家電が同14.1%の増加、その他が同3.8%の増加であり、その他全体は同5.9%の増加となった。調査店舗数は2,665店(前年比3店舗減少)。
本年度になって、微細ではあるが需要が伸びていた家電市場だが、実態として伸長しているのは「通信家電」や生活家電の理美容家電、「その他」の商品に限られている。需要拡大の下支えになっている季節家電が伸び悩んだ10月は、かなり苦戦したといえそうだ。

昨年から好調さ続く理美容家電

10月分の「商品構成比」は以下のとおり ( )は前月

AV家電 12.1%(12.2%)
情報家電 20.2%(17.8%) 
通信家電11.9%(11.2%)
カメラ類3.5%(2.8%)
生活家電38.2%(43.7%) 
その他 14.1%(12.3%)

【参考情報(速報版より)】

ドラッグストア10月の販売額7,416億円(前年同月比4.3%増加) 
ホームセンター10月の販売額2,709億円(前年同月比3.3%減少)
コンビニエンスストア10月の販売額1兆1,030億円(前年同月比2.0%増加)
百貨店10月の販売額4,912億円(前年同月比1.3%減少)
スーパー10月の販売額1兆2,978億円(前年同月比0.3%減少)

出典元:経済産業省「商業動態統計」