【商業動態統計】4月は前年比3.5%の増加
経済産業省の「商業動態統計」の2024年4月分確報が公表された。
2024年4月の家電大型専門店販売額は3,540億円で、前年同月比3.5%の増加と2ヶ月連続のプラスになった。
エアコン好調が販売額を後押し
商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比6.2%の減少、オーディオ家電が同0.8%の増加となったため、AV家電全体では同4.3%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同7.3%の減少となり、情報家電周辺機器が同5.6%の減少となったため、情報家電全体では同6.5%の減少となった。
「通信家電」は同14.4%の増加と2ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同23.5%の増加と5ヶ月連続のプラスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同29.1%の増加、調理家電が同0.4%の増加、家事家電が同4.8%の減少、理美容家電が同2.5%の増加となったことで、生活家電全体では同6.3%と増加になった。
「その他」は、住宅設備家電が同2.6%の増加、その他が同10.6%の増加であり、その他全体は同9.0%の増加となった。調査店舗数は2,667店(前年同月より4店減少)。
4月の販売額押し上げ要因になったのは「生活家電」のプラスで、特に例年以上に高温な状態が続き、エアコンの需要が伸びたのが大きかった。「通信家電」は携帯電話が堅調に伸び、「カメラ類」や「その他」の好調さもキープしている。前月は久しぶりにプラスになった「AV家電」が再び前年割れになったのが懸念材料といえそうだ。
4月分の「商品構成比」は以下のとおり ( )は前月
AV家電 | 11.0%(11.4%) |
情報家電 | 21.4%(24.3%) |
通信家電 | 8.5%(9.8%) |
カメラ類 | 3.7%(3.1%) |
生活家電 | 42.5%(40.4%) |
その他 | 12.8%(11.0%) |
【参考情報(速報版より)】
ドラッグストア | 4月の販売額7,157億円(前年同月比6.2%増加) |
ホームセンター | 4月の販売額3,022億円(前年同月比0.8%増加) |
コンビニエンスストア | 4月の販売額1兆423億円(前年同月比0.3%増加) |
百貨店 | 4月の販売額4,870億円(前年同月比8.3%増加) |
スーパー | 4月の販売額1兆2,742億円(前年同月比1.1%増加) |
出典元:経済産業省「商業動態統計」