白物家電は出荷金額堅調ながらも台数はマイナス気味

日本電機工業会(JEMA)は2022年11月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2022年11月度の国内出荷金額は1,998億円、前年同月比101.7%と5ヶ月連続のプラスとなった。

2022年11月度 民生用電気機器国内出荷 金額動向

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは410億円(同106.2%)と5ヶ月連続のプラスになったが、冷蔵庫は331億円(同97.8%)と2ヶ月ぶりのマイナス、洗濯機は338 億円(同98.5%)と5ヶ月ぶりのマイナスになった。
製造コストの上昇や物流費のアップ傾向が続き商品単価が上昇していることで金額ベースでは堅調に伸びているものの、大型白物家電の出荷台数はエアコンを除き、マイナス基調になっている。

JEMAによると民生用機器全体では11月単月の10年平均の1,791億円大幅に上回る高い水準となり、洗濯機は前年比マイナスだったが、11月単月として過去最高を記録した昨年に次ぐ水準になったとしている。

【2022年11月度の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
42.4万台(前年同月比103.7%)で5ヶ月連続のプラスとなった。前年11月が低調だったこともあり、前年同月を上回った。
●冷蔵庫
25.9万台(同94.0%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。「401L以上」の大型クラスは13.7万台(同101.0%)で、2ヶ月連続のプラスとなった。
●洗濯機
33.2万台(同94.6%)で5ヶ月ぶりのマイナスとなった。「洗濯乾燥機」は9.1万台(同88.0%)となり、同じく5ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●電子レンジ
30.4万台(同95.3%)で4ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●ジャー炊飯器
44.6万台(同106.3%)で2ヶ月連続のプラスになった。
●IHクッキングヒーター
6.4万台(同102.4%)で4ヶ月連続のプラスになった。
●電気シェーバー
69.9万台(同94.4%)で4ヶ月ぶりのマイナスとなった。