【商業動態統計】23年12月は前年比3.4%減少

経済産業省の「商業動態統計」の2023年12月分確報が公表された。
2023年12月の家電大型専門店販売額は4,682億円で、前年同月比3.4%の減少と2ヶ月ぶりのマイナスになった。

商業動態統計 2023年12月

エアコンの不振で生活家電が落ち込む

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比5.8%の減少、オーディオ家電が同2.3%の減少となったため、AV家電全体では同4.9%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同16.3%の減少となり、情報家電周辺機器が同9.0%の減少となったため、情報家電全体では同13.0%の減少となった。
「通信家電」は同46.0%の増加と5ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同8.9%の増加と3ヶ月ぶりのプラスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同20.0%の減少、調理家電が同2.6%の減少、家事家電が同2.2%の減少、理美容家電が同6.3%の増加となったことで、生活家電全体では同6.8%の減少となった。
「その他」は、住宅設備家電が同1.8%の増加、その他が同0.4%の増加であり、その他全体は同0.6%の増加となった。調査店舗数は2,673店(前年同月より3店増加)。
家電販売市場全体を見ると、年末商戦の最盛期であったが「通信家電」のプラス傾向は続いたものの、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの大型家電製品の販売が低迷したことで、12月は低迷した。

12月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月
AV家電13.5%(12.9%)
情報家電22.8%(21.4%)
通信家電9.9%(9.6%)
カメラ類2.6%(2.8%)
生活家電38.5%(41.0%)
その他 12.7%(12.3%)
【参考情報(速報版より)】
ドラッグストア12月の販売額7,736億円(前年同月比5.8%増加)
ホームセンター12月の販売額3,320億円(前年同月比2.2%減少)
コンビニエンスストア12月の販売額1兆1,475億円(前年同月比4.2%増加)
百貨店12月の販売額7,075億円(前年同月比4.4%増加)
スーパー12月の販売額1兆5,771億円(前年同月比1.8%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」