【商業動態統計】23年11月は前年比3.3%の増加

経済産業省の「商業動態統計」の2023年11月分が公表された。
2023年11月の家電大型専門店販売額は3,708億円で、前年同月比3.3%の増加と3ヶ月ぶりのプラスになった。

商業動態統計 2023年11月

生活家電の好調さが市場全体を支える

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比2.9%の減少、オーディオ家電が同2.0%の増加となったため、AV家電全体では同1.7%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同13.3%の減少となり、情報家電周辺機器が同7.2%の減少となったため、情報家電全体では同10.6%の減少となった。
「通信家電」は同23.4%の増加と4ヶ月連続のプラスとなり、1月から復調傾向にあった「カメラ類」は同0.8%の減少と2ヶ月連続のマイナスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同20.1%の増加、調理家電が同5.9%の増加、家事家電が同6.8%の増加、理美容家電が同7.6%の増加と、いずれも好調に推移し、生活家電全体では同10.0%の増加となった。
「その他」は、住宅設備家電が同4.0%の増加、その他が同3.6%の増加であり、その他全体は同3.7%の増加となった。調査店舗数は2,675店(前年同月より3店増加)。
家電販売市場全体を見ると、パソコンが中心の「情報家電」の不振が依然として続いたものの、「生活家電」のいずれのカテゴリーともプラスとなり、「通信家電」もプラス傾向が続いたことで、11月は堅調だった。

気温の低下でエアコン販売が好調

11月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月

AV家電12.9%(12.4%)
情報家電21.4%(20.7%)
通信家電 9.6%(11.1%)
カメラ類2.8%(3.4%)
生活家電 41.0%(39.4%)
その他12.3%(12.9%)
【参考情報(速報版より)】
ドラッグストア11月の販売額6,947億円(前年同月比9.0%増加)
ホームセンター11月の販売額2,756億円(前年同月比3.1%増加)
コンビニエンスストア11月の販売額1兆334億円(前年同月比0.1%増加)
百貨店11月の販売額5,516億円(前年同月比6.6%増加)
スーパー11月の販売額1兆2,880億円(前年同月比3.8%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」