【商業動態統計】23年8月は前年比3.9%の増加
経済産業省の「商業動態統計」の2023年8月分が公表された。
2023年8月の家電大型専門店販売額は3,757億円で、前年同月比3.9%の増加と2ヶ月連続のプラスになった。
商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比6.2%の減少、オーディオ家電が同4.9%の増加となったため、AV家電全体では同3.6%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同7.7%の減少となり、情報家電周辺機器が同6.3%の減少となったため、情報家電全体では同7.0%の減少となった。
「通信家電」は同15.2%の増加と6ヶ月ぶりのプラスとなり、「カメラ類」は同12.6%の増加と新型コロナ禍3年間が過ぎて以降、引き続き増加傾向にある。
「生活家電」は、記録的な猛暑が続いたことで季節家電が同23.5%の増加、調理家電が同4.2%の増加、家事家電が同2.1%の増加、理美容家電が同10.0%の増加となったため、生活家電全体では同9.8%の増加となった。
「その他」は、住宅設備家電が同2.2%の減少、その他が同0.9%の増加であり、その他全体は同0.3%の増加となった。調査店舗数は2,671店(前年同月より7店増加)。
家電販売市場全体を見ると、季節家電を筆頭に「生活家電」が好調に伸長しているのに対し、テレビをはじめとした「AV家電」とパソコンが中心の「情報家電」の不振が依然として続いていることが分かる。
8月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月
AV家電 | 11.8%(10.9%) |
情報家電 | 18.2%(16.2%) |
通信家電 | 7.3%(6.2%) |
カメラ類 | 2.8%(2.5%) |
生活家電 | 48.4%(53.4%) |
その他 | 11.5%(10.7%) |
【参考情報(速報版より)】
ドラッグストア | 8月の販売額7,290億円(前年同月比7.6%増加) |
ホームセンター | 8月の販売額2,766億円(前年同月比0.9%増加) |
コンビニエンスストア | 8月の販売額1兆1,391億円(前年同月比6.3%増加) |
百貨店 | 8月の販売額4,287億円(前年同月比10.8%増加) |
スーパー | 8月の販売額1兆3,568億円(前年同月比5.1%増加) |
出典元:経済産業省「商業動態統計」