洗濯機の出荷は台数・金額とも堅調続く

日本電機工業会(JEMA)は2023年6月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2023年6月度の国内出荷金額は2,778億円、前年同月比103.1％と2ヶ月連続のプラスとなった。

暑い夏到来だがエアコン、冷蔵庫は低調

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは1,157億円(同98.6％)と2ヶ月ぶりのマイナスとなり、冷蔵庫は444億円(同96.4％)と5ヶ月連続のマイナスとなった。一方、洗濯機は385 億円(同142.4％）と好調さを維持し6ヶ月連続のプラスになった。
JEMAによると、洗濯機は6月単月として過去最高の出荷金額となった。民生用電気機器全体では、製品価格の上昇や、前年6月が上海ロックダウンの影響で出荷が低調だったこともあり、前年同月を上回ったとしてる。

【2023年6月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
128.3万台(前年同月比94.2％)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。6月単月の過去10年平均の156.8万台を下回った。
●冷蔵庫
33.8万台(同90.8％)で8ヶ月連続のマイナスとなった。「401L以上」の大型クラスは16.1万台(同92.6％)で、7ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
39.0万台(同126.3％)で3ヶ月連続のプラスとなった。ドラム式が約7割を占めている洗濯乾燥機は12.6万台(同149.2％)となり、3ヶ月連続のプラスとなった。
●掃除機
43.4万台(同86.8％）で4ヶ月連続のマイナスとなった。
●電子レンジ
25.6万台(同99.9％)で3ヶ月連続のマイナスとなった。そのうち「オーブンレンジ」は18.2万台(同104.8％)となり、3ヶ月ぶりのプラスとなった。
●ジャー炊飯器
34.5万台(同96.4％)で7ヶ月連続のマイナスになった。全体の約7割が「IH方式」で占めている。
●IHクッキングヒーター
5.4万台(同83.3％)で3ヶ月連続のマイナスになった。「2口以上ビルトイン型」は5.2万台(同83.1％)で、3ヶ月連続のマイナスとなった。

●その他商品
JEMAが一般に公表している上記以外の製品項目の出荷台数で前月を上回ったのは、ヘアドライヤーの37.3万台(同103.5％）、電動歯ブラシの34.2万台(同147.5％）、加湿器の2万台(同362.0％)であり、それ以外はすべて前年比を下回った。全般的に出荷金額はプラス傾向にあるものの、出荷台数は低迷状況が続いていると言えそうだ。

出典元：日本電機工業会