2月の白物家電出荷額は前年並みに

日本電機工業会(JEMA)は2025年2月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2月度の国内出荷金額は1,885億円、前年同月比100.2%とほぼ前年同月並みではあるが、5ヶ月連続のプラスとなった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向 2025年2月

気温低下でエアコンが好調

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは553億円(同108.8%)と5ヶ月連続のプラスに。冷蔵庫は308億円(同84.9%)と4ヶ月連続のマイナス、洗濯機は310億円(同98.4%)と4ヶ月ぶりのマイナスとなった。
JEMAによると西日本の気温の低さなどによってエアコンが前年比プラスになったことがけん引し、民生用電気機器全体で前年同月を上回ったとしている。

気温の低下でエアコン販売が好調

【2025年2月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
65.9万台(前年同月比108.6%)で5ヶ月連続のプラスとなった。
2月の単月としては過去3番目の出荷台数となった。
●冷蔵庫
25.1万台(同85.4%)で4ヶ月連続のマイナスとなった。
「401L以上」の大型クラスは10.4万台(同85.5%)となり、4ヵ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
33.2万台(同98.1%)で3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
「ドラム式洗濯乾燥機」は7.9万台(同99.7%)となり、4ヵ月ぶりのマイナスとなった。
●掃除機
38.1万台(同90.1%)で7ヶ月連続のマイナスとなった。
「スティック形(たて形)」は24.9万台(同89.7%)となり、7ヵ月連続のマイナスとなった。
●電子レンジ
28.1万台(同100.4%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
「単機能レンジ」は10.6万台(同101.7%)となり、2ヵ月連続のプラスになった。
●ジャー炊飯器
39.5万台(同106.6%)で2ヶ月ぶりのプラスとなった。
「IH式」は27.5万台(同105.3%)となり、2ヵ月ぶりのプラスとなった。
●IHクッキングヒーター
5.2万台(同96.6%)で8ヶ月ぶりのマイナスになった。
「2口以上ビルトイン型」は5.0万台(同96.7%)となり、8ヵ月ぶりのマイナスとなった。IHクッキングヒーターの9割以上を2口以上ビルトイン型が占めている。
●その他
上記以外で1月度の出荷台数で前年同月比よりプラスになったのは、「空気清浄機」(104.0%)、「食器洗い乾燥機」(102.7%)、「電気アイロン」(147.0%)、「電気温風機・電気ストーブ」(129.1%)などだった。

出典元:日本電機工業会