2024年の白物家電出荷額は2年ぶりプラス

日本電機工業会(JEMA)は2024年(暦年)の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年計の国内出荷金額は2兆5,801億円、前年同月比101.4%と2年ぶりのプラスとなった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向 2024年

好調さ続くエアコン、理美容機器

JEMAによると夏の全国的な暑さと冬の気温の低さによってエアコンの出荷が好調だったこと、電気シェーバーやヘアドアライヤーなどの理美容機器も好調に推移したことがプラス要因となった。
民生用電気機器合計では、暦年計で1991年に次ぐ過去2番目の出荷金額になったとしている。

昨年から好調さ続く理美容家電

【2024年(暦年)の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
935.4万台(前年比106.5%)で4年ぶりののプラスとなった。
2024年の夏が全国的に記録的な猛暑だったことにより好調だった。前年は暦年計では900万台を割ったものの、再び900万台の水準に回復した。
●冷蔵庫
331.8万台(同95.9%)で5年連続のマイナスとなった。
冷蔵庫の約44%が「401L以上」の大型タイプとなっている。
●洗濯機
404.2万台(同95.1%)で5年連続のマイナスとなった。
「ドラム式洗濯乾燥機」は97.9万台で、前年比100.4%とプラスとなり、暦年では4年連続で最高の出荷台数を更新した。
●掃除機
534.2万台(同100.1%)で2年ぶりのプラスとなった。
「スティックタイプ(縦型)」は軽量化や吸引力を強化した製品がユーザーの支持を集めており、掃除機に占める構成比は10年連続で伸長し、全体の7割に届くまでになっている。
●電子レンジ
324.7万台(同99.7%)で3年連続のマイナスとなった。
電子レンジの約66%が、幅広い調理機能を備えた「オーブンレンジ」となっている。
●ジャー炊飯器
452.6万台(同97.6%)で4年連続のマイナスとなった。
「IH式」の構成比は7割台で推移している。
●IHクッキングヒーター
62.3万台(同97.8%)で2年連続のマイナスとなった。
IHクッキングヒーターの9割以上を「2口ビルトイン型」が占めている。

出典元:日本電機工業会