白物家電出荷額は前年比2.0%減と苦戦
日本電機工業会(JEMA)は2024年9月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年9月度の国内出荷金額は2,054億円、前年同月比98.0%と2ヶ月連続のマイナスとなった。
出荷ベースでは白物家電は微減か?
製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは524億円(同95.5%)と2ヶ月連続のマイナスに。冷蔵庫は357億円(同86.9%)と7ヶ月連続のマイナスになり、洗濯機は366億円(同96.9%)と2ヶ月連続のマイナスとなった。
また、今回JEMAでは2024年度上期(4~9月)の国内出荷実績も発表している。2024年度上期合計では1兆3,440億円で、前年同期比102.5%となった。全国的に気温が高く、エアコンの出荷が好調だったほか、電気シェーバーやヘアドライヤーなどの理美容機器も好調に推移し、民生用電気機器全体で前年同期を上回った。
【2024年9月度の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
60.1万台(前年同月比99.5%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。
●冷蔵庫
27.5万台(同91.8%)で7ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
33.6万台(同96.3%)で15ヶ月連続のマイナスとなった。
●掃除機
42.5万台(同96.4%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。
●電子レンジ
22.7万台(同106.1%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
●ジャー炊飯器
36.9万台(同99.0%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●IHクッキングヒーター
5.7万台(同109.1%)で3ヶ月連続のプラスになった。
【2024年度上期の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
560.9万台(前年同期109.0%)となった。全国的に記録的な猛暑となったことや、前年の出荷が低調気味だったこともあり、前年同期を上回った。
●冷蔵庫
172.0万台(同93.5%)となり、前年同期を下回った。「401L以上」の大容量タイプも前年同期を下回った。
●洗濯機
195.9万台(同94.1%)となり、前年同期を下回った。「ドラム式」は、洗濯乾燥機に占める割合が前年同期の81.0%から87.8%と6.8ポイント上昇し、構成比が拡大している。
●掃除機
243.4万台(同102.5%)となり、前年同期を上回った。縦型のスティックタイプが全体の約66%を占めている。
●電子レンジ
144.2万台(106.1%)となり、前年同期を上回った。電子レンジのうち多機能な「オーブンレンジ」が約66%を占めている。
●ジャー炊飯器
208.3万台(同102.0%)となり、前年同期を上回った。「IH式」が約73%を占めている。
●IHクッキングヒーター
29.9万台(同100.6%)となり、前年同期を上回った。IHクッキングヒーターのうち「2口以上ビルトイン型」が約95%を占めている。
出典元:日本電機工業会