白物家電の出荷額は前年比1.6%減少

日本電機工業会(JEMA)は2024年8月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年8月度の国内出荷金額は1,940億円、前年同月比98.4%と2ヶ月ぶりのマイナスとなった。

民生用電気機器国内出荷金額動向 2024年8月

大型白物家電はいずれも低調に

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは611億円(同98.9%)と5ヶ月ぶりのマイナスに。冷蔵庫は368億円(同88.9%)と6ヶ月連続のマイナスになり、洗濯機は279億円(同96.7%)と2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
JEMAによるとエアコンは、消費者マインドの改善が足踏み状態にあることもあり、大型白物家電を中心に出荷が低調で、民生用電気機器全体では前年同月を下回った。ただ、8月の10年平均出荷金額1,921億円を上回ったとしている。

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【2024年8月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
71.9万台(前年同月比99.7%)で5ヶ月ぶりのマイナスとなった。
8月単月の過去10年平均の76.2万台を下回った。
●冷蔵庫
30.3万台(同92.8%)で6ヶ月連続のマイナスとなった。
「401L以上」の大型タイプ12.7万台(同85.9%)となり、4ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
30.9万台(同98.4%)で14ヶ月連続のマイナスとなった。
洗濯乾燥機の「ドラム式」は6.9万台(同98.4%)となり、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●掃除機
40.0万台(同96.2%)で3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
「スティックタイプ」は26.4万台(同98.1%)となり、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●電子レンジ
23.3万台(同115.9%)で2ヶ月連続のプラスとなった。
「オーブンレンジ」は16.4万台(同123.9%)となり、2ヶ月連続のプラスに、「単機能レンジ」は6.9万台(同100.4%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
●ジャー炊飯器
34.7万台(同115.3%)で2ヶ月ぶりのプラスとなった。
全体の約75%を占める「IH式」は25.8万台(同111.9%)となり、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●IHクッキングヒーター
4.6万台(同110.9%)で2ヶ月連続のプラスになった。
「2口以上ビルトイン型」は4.4万台(同110.8%)となり、2ヶ月連続のプラスとなった。
●その他
8月の出荷台数で前年同月比プラスになったのは「ホットプレート」(105.1%)、「ジャーポット」(101.4%)、「電気シェーバー」(103.1%)、「電気シェーバー」(123.0%)、などだった。

出典元:日本電機工業会