【家電量販店月次売上】8月はエアコン、洗濯機が堅調に推移

家電量販企業大手7社のうち、IR情報として月次売上速報を公表しているのはビックカメラ、ケーズホールディングス、エディオン、上新電機、コジマ(ビックカメラの子会社)、ヤマダホールディングス(セグメント別)の6社。いずれもPOS受注売上ベースの数字であり実際の販売額とは合致せず通期の売上等とも異なるが、家電量販企業の足下の販売動向や月々の変化などを知る上で重要な情報となる。
2024年8月度の月次売上速報が出そろった。

※出典:各家電量販企業のWebサイト・IR情報。数字は売上POSデータに基づいて作成したもので、速報値であり決算等の数字とは異なります。ご注意ください。

家電量販企業6社の8月度売上速報

家電量販店月次売上 2024年8月

8月は前月同様に全国的に高温が続いたことで、エアコン販売が好調に推移した。ただ、猛暑になるとエアコンが「爆発的」に伸びるといった状況ではなくなってきており、商品別にエアコン販売を明らかにしている家電量販店でも、ケーズホールディングスが前年同月比85.1%、エディオンが同113.7%、上新電機が103.0%、コジマが91.7%と、前年から大きく伸長したわけでもなかった。それでも若干鈍化傾向にあった冷蔵庫や洗濯機の販売が伸びたことで、ケーズホールディングス以外は前年比プラスとなった。
記録的な残暑は続く見込みから9月もエアコン販売は昨年並みが予測されているが、それ以外に需要を伸ばせる商品があるのか、秋商戦の鍵を握りそうだ。

ビックカメラ

ビックカメラ月次売上速報 2024年8月

■月次売上(前年同月比)

■商品別・カテゴリー別売上(前年同月比)

ビックカメラの8月度は102.6%と、前年比プラスは22ヶ月連続となった。この結果、2024年8月期累計では107.5%となり、連結を含めて今期はかなり好調な結果になると推察される。
月次売上速報によると「音響映像商品」では音響アクセサリーが好調で、前月と比べてもデジタルカメラやテレビがやや低調だった。「家庭電化商品」は洗濯機や理美容家電が堅調で、冷蔵庫、エアコンがやや低調に推移。「情報通信機器商品」はパソコン本体やパソコン周辺機器、スマートフォンが堅調だった。
その他の商品は医薬品や寝具が好調で、玩具や酒類が堅調。一方でゲームやスポーツ用品がやや低調だったとしている。

ケーズホールディングス

ケーズホールディングス月次売上速報 2024年8月

■月次売上(前年同月比)

■商品別・カテゴリー別売上(前年同月比)

ケーズホールディングスの8月度は97.9%と2ヶ月連続のマイナスとなった。
商品別では前月マイナスだった洗濯機が106.5%。クリーナーが102.1%、調理家電が108.1%とプラスになり、理美容・健康器具は109.8%と好調さを維持しているが、エアコンは85.1%と低調だった。
店舗状況は新店が1店舗あり、退店がなかったので月末店舗数は558店となっている。

エディオン

エディオン月次売上速報 2024年8月

■月次売上(前年同月比)

■商品別・カテゴリー別売上(前年同月比)

エディオンの8月度は全店で110.8%、直営店で111.5%と、いずれも7ヶ月連続のプラスとなった。
商品別では、テレビが前年同月比106.9%と3カ月連続のプラスになったほか、エアコンも113.7%と2ケタプラスになり、前月伸び悩んだ洗濯機、パソコンもプラスとなった。ELS事業(リフォーム計)も116.7%と10ヶ月連続のプラスに。
店舗状況は新店がなく、退店が1店舗あったため、月末店舗数は1,202店となっている。

上新電機

上新電機 月次売上速報 2024年8月

■月次売上(前年同月比)

■商品別・カテゴリー別売上(前年同月比)

上新電機の8月度は106.5%と、2カ月ぶりのプラスとなった。
商品別では、冷蔵庫を除く各商品とも前年同月比でプラスとなり、前年割れが多かった「洗濯機・クリーナー」は111.8%と2ケタプラスとなった。
店舗状況では出店がなく、退店が1店舗あったため、月末店舗数は218店となっている。

コジマ

コジマ月次売上速報 2024年8月

■月次売上(前年同月比)

■商品別・カテゴリー別売上(前年同月比)

コジマの8月度は既存店で102.9%、全店は102.5%になり、全店は7ヶ月連続、既存店は6ヵ月連続のプラスとなった。
月次売上速報によると、8月は洗濯機のドラム式洗濯機が好調に推移し、携帯電話は昨年に比べて販売価格が上昇したことから前年を上回った。また、ポータブル電源が防災意識の高まりにより、前年比342.6%を大幅に上回り、ゲーム機本体も好調に推移(前年比142.8%)したとしている。
店舗状況は出店がなく、退店が1店舗あったため、月末店舗数は139店となっている。

ヤマダホールディングス(デンキセグメント)

ヤマダホールディングス月次売上速報 2024年8月

■月次売上(前年同月比)

ヤマダホールディングスのデンキセグメント8月度は101.5%と2ヶ月ぶりのプラスとなった。
月次速報によると、暦上は前年より土曜日が1日多かったが、前年は4月から大型店を中心とした出店が続いていたこともあり、継続して前年の売上ハードルが高くなっていた。その他、北海道・東北などの地域での前年のエアコン特需の反動などのマイナス要因があったものの、全国的には携帯電話、インテリアやリフォームなどが好調に推移したとしている。
店舗状況は直営店のみの公表で新店が1店舗あり、退店が5店舗あり、月末店舗数は965店となっている。