白物家電の出荷額は前年比8.4%増加

日本電機工業会(JEMA)は2024年7月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年7月度の国内出荷金額は2,634億円、前年同月比108.4%と2ヶ月ぶりのプラスとなった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向 2024年7月

記録的な暑さでエアコン出荷が好調

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは1,129億円(同116.7%)と4ヶ月連続の2ケタ増加となった。。
冷蔵庫は460億円(同98.8%)と5ヶ月連続のマイナスになったものの、洗濯機は341億円(同116.7%)と13ヶ月ぶりのプラスとなった。
JEMAによるとエアコンは、7月の平均気温が観測史上最高を記録したこともあり、好調に推移。これに加えて主要品目の多くが前年比プラスとなったため、民生用機器全体としては前年同月を上回ったとしている。

気温の低下でエアコン販売が好調

【2024年7月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
130.6万台(前年同月比118.0%)で4ヶ月連続のプラスとなった。
7月の平均気温が観測史上最高を記録したことや、前年7月が低調だったこともあり、前年を上回った。
●冷蔵庫
36.7万台(同95.2%)で5ヶ月連続のマイナスとなった。
「401L以上」の大型タイプは15.8万台(同98.2%)となり、3ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
34.8万台(同99.4%)で13ヶ月連続のマイナスとなった。
洗濯乾燥機のうち約9割を占めている「ドラム式」は9.7万台(同105.9%)となり、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●掃除機
42.9万台(同112.4%)で2ヶ月連続のプラスとなった。
「スティックタイプ」は26.3万台(同114.0%)となり、3ヶ月ぶりのプラスとなった。
●電子レンジ
24.1万台(同105.9%)で2ヶ月ぶりのプラスとなった。
「オーブンレンジ」は15.7万台(同103.1%)となり、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●ジャー炊飯器
29.5万台(同93.8%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
全体の約7割を占める「IH式」は21.4万台(同90.8%)となり、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●IHクッキングヒーター
5.4万台(同113.8%)で16ヶ月ぶりのプラスになった。
「2口以上ビルトイン型」は5.1万台(同113.5%)となり、16ヶ月ぶりにプラスとなった。
●その他
7月の出荷台数で前年同月比プラスになったのは「換気扇」(107.6%)、「空気清浄機」(105.9%)、「電気アイロン」(111.3%)、「電気シェーバー」(123.0%)、「電動歯ブラシ」(108.5%)、「除湿機」(113.9%)などだった。

出典元:日本電機工業会