エアコン好調でも白物出荷額はマイナス

日本電機工業会(JEMA)は2024年6月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年6月度の国内出荷金額は2,723億円、前年同月比98.0%と3ヶ月ぶりのマイナスとなった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向 2024年6月

高温が続きエアコンは堅調さ維持

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは1,215億円(同105.0%)と3ヶ月連続の2ケタ増加となった。。
冷蔵庫は393億円(同88.5%)と4ヶ月連続のマイナスになり、洗濯機は323億円(同83.8%)と12ヶ月連続のマイナスとなった。
JEMAによるとエアコンが前月に続き好調に推移したが、主要品目の多くが前年比マイナスとなったため、民生用電気機器全体では前年同月を下回ったとしている。

【2024年6月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
130.8万台(前年同月比101.9%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
全国的に気温が高かったことと、前年6月が低調だったこともあり、前年を上回った。
●冷蔵庫
30.7万台(同90.9%)で4ヶ月連続のマイナスとなった。
「401L以上」の大型タイプは13.8万台(同85.7%)となり、2ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
32.1万台(同82.5%)で12ヶ月連続のマイナスとなった。
洗濯乾燥機のうち「ドラム式」は8.4万台(同95.6%)となり、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●掃除機
44.3万台(同101.9%)で2ヶ月ぶりのプラスとなった。
「スティックタイプ」は30.3万台(同98.9%)となり、2ヶ月連続のマイナスとなった。
●電子レンジ
24.4万台(同95.4%)で3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
「オーブンレンジ」は15.9万台(同87.7%)となり、4ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●ジャー炊飯器
35.8万台(同103.8%)で2ヶ月ぶりのプラスとなった。
全体の約7割強を占める「IH式」は26.6万台(同105.3%)となり、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●IHクッキングヒーター
4.7万台(同87.4%)で15ヶ月連続のマイナスになった。
「2口以上ビルトイン型」は4.5万台(同87.3%)となり、15ヶ月連続のマイナスとなった。
●その他
6月の出荷台数で前年同月比プラスになったのは「電気アイロン」(112.7%)、「電気シェーバー」(121.0%)だった。

出典元:日本電機工業会