【商業動態統計】24年1月は前年比6.0%減少

経済産業省の「商業動態統計」の2024年1月分確報が公表された。
2024年1月の家電大型専門店販売額は3,941億円で、前年同月比6.0%の減少と2ヶ月連続のマイナスになった。

商業動態統計 家電大型専門店販売額 2024年1月

1月の年始商戦は伸び悩みに

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比7.8%の減少、オーディオ家電が同4.8%の減少となったため、AV家電全体では同7.0%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同15.5%の減少となり、情報家電周辺機器が同8.2%の減少となったため、情報家電全体では同12.5%の減少となった。
「通信家電」は同10.8%の減少と6ヶ月ぶりのマイナスとなったが、「カメラ類」は同10.1%の増加と2ヶ月連続のプラスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同14.1%の減少、調理家電が同1.9%の減少、家事家電が同4.4%の減少、理美容家電が同7.1%の増加となったことで、生活家電全体では同4.5%の減少となった。
「その他」は、住宅設備家電が同1.7%の増加、その他が同5.7%の増加であり、その他全体は同4.9%の増加となった。調査店舗数は2,664店(前年同月より3店減少)。
家電販売市場全体を見ると、年明けの年始商戦だったがビジュアル家電が依然として上向かず、生活家電も好調な理美容家電を除くと、エアコンの低迷と冷蔵庫や洗濯機なども伸びがなく、12月の年末商戦に続き前年を下回る結果となった。

デジタルカメラ売場
デジタルカメラや理美容家電は堅調だが

1月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月

AV家電 13.4%(13.5%)
情報家電 22.0%(22.8%)
通信家電8.2%(9.9%)
カメラ類2.6%(2.6%)
生活家電 41.7%(38.5%)
その他12.1%(12.7%)

【参考情報(速報版より)】

ドラッグストア1月の販売額6,962億円(前年同月比7,4%増加)
ホームセンター1月の販売額2,460億円(前年同月比0.4%減少)
コンビニエンスストア1月の販売額1兆86億円(前年同月比1.6%増加)
百貨店1月の販売額5,046億円(前年同月比5.9%増加)
スーパー1月の販売額1兆3,223億円(前年同月比2.4%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」