映像機器の出荷金額は依然として低調

電子情報技術産業会(JEITA) は2023年12月度の民生用電子機器の出荷実績を発表した。
12月度の民生用電子機器の国内出荷金額は1,069億円で、前年同月比85.4%と10ヶ月連続のマイナスとなった。
部門別では映像機器が582億円で、同89.6%と8ヶ月連続のマイナスになったが、オーディオ関連機器は85億円(同109.9%)と5ヶ月連続のプラスになった。カーAVC機器は402億円(同76.6%)となった。

民生用電子機器 国内出荷金額推移 2023年12月

テレビの出荷台数は15ヶ月連続マイナス

製品別の動向では、薄型テレビが50.8万台(前年同月比96.1%)で、15ヶ月連続のマイナスになり、夏頃の80%台からは持ち直しているが、依然マイナス傾向が続いている。
4K(対応)テレビは28.4万台(同94.3%)で薄型テレビに占める割合は56.0%となった。4K(対応)テレビの出荷金額は483億円で、薄型テレビの出荷金額402億円の占める割合は83.2%となった。
サイズ別の構成比は29型以下が9.7%、30~39型が18.7%、40~49型が27.4%、50型以上が44.2%となった。
有機ELテレビの出荷台数は6.2万台(同96.5%)、出荷金額は136億円となった。
新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は31.4万台(同97.3%)で、出荷台数は薄型テレビ全体の61.8%に、出荷金額では85.7%となった。発売開始からの累計出荷台数は1,348.8万台となった。
新4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷台数は6.4万台(同127.4%)で、発売開始からの累計出荷台数は186.4万台となった。

大画面テレビ 有機ELテレビ

その他の主な製品の12月度出荷台数は以下のとおり。
●BDレコーダー/プレーヤーは18.2万台(前年同月比86.1%)
●デジタルビデオカメラは0.9万台(同51.8%)
●システムオーディオは9.9万台(同93.1%)
●スピーカーシステムは7.8万台(同86.0%)
●ラジオ受信機は6.7万台(同104.9%)
●ステレオヘッドホンは40.7万台(同79.8%)

 出典元:電子情報技術産業会