【商業動態統計】23年10月は前年比3.4%の減少
経済産業省の「商業動態統計」の2023年10月分が公表された。
2023年10月の家電大型専門店販売額は3,397億円で、前年同月比3.4%の減少と2ヶ月連続のマイナスになった。
商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比10.1%の減少、オーディオ家電が同3.7%の減少となったため、AV家電全体では同8.5%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同8.5%の減少となり、情報家電周辺機器が同3.1%の減少となったため、情報家電全体では同6.2%の減少となった。
「通信家電」は同12.5%の増加と3ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同0.2%の減少で1月から続いていたプラス傾向が途切れ10ヶ月ぶりのマイナスになった。
「生活家電」は、季節家電が同13.7%の減少、調理家電が同4.5%の減少、家事家電が同4.8%の減少、理美容家電が同5.6%の増加となったため、生活家電全体では同5.8%の減少となった。
「その他」は、住宅設備家電が同4.8%の減少、その他が同4.0%の増加であり、その他全体は同2.0%の増加となった。調査店舗数は2,668店(前年同月より1店増加)。
家電販売市場全体を見ると、テレビをはじめとした「AV家電」とパソコンが中心の「情報家電」の不振が依然として続き、下支えとなっていた「生活家電」が理美容家電以外伸び悩んだことで、厳しい状況だった。
10月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月
AV家電 | 12.4%(12.7%) |
情報家電 | 20.7%(19.1%) |
通信家電 | 11.1%(10.3%) |
カメラ類 | 3.4%(3.1%) |
生活家電 | 39.4%(43.3%) |
その他 | 12.9%(11.5%) |
【参考情報(速報版より)】
ドラッグストア | 10月の販売額7,112億円(前年同月比10.3%増加) |
ホームセンター | 10月の販売額2,801億円(前年同月比1.6%減少) |
コンビニエンスストア | 10月の販売額1兆815億円(前年同月比2.2%増加) |
百貨店 | 10月の販売額4,982億円(前年同月比5.3%増加) |
スーパー | 10月の販売額1兆8,019億円(前年同月比4.0%増加) |
出典元:経済産業省「商業動態統計」