【商業動態統計】23年9月は前年比0.4%の減少
経済産業省の「商業動態統計」の2023年9月分が公表された。
2023年9月の家電大型専門店販売額は3,764億円で、前年同月比0.4%の減少と3ヶ月ぶりのマイナスになった。記録的な残暑が続き「季節家電」が伸長しながらも、トータルでは前年並みの販売規模となった。
商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比6.4%の減少、オーディオ家電が同2.0%の増加となったため、AV家電全体では同4.4%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同16.0%の減少となり、情報家電周辺機器が同12.1%の減少となったため、情報家電全体では同14.2%の減少となった。
「通信家電」は同5.9%の増加と2ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同6.2%の増加と新型コロナ禍3年間が過ぎて以降、引き続き増加傾向にある。
「生活家電」は、残暑が長く続いたことで季節家電が同27.6%の増加、調理家電が同0.7%の増加、家事家電が同0.5%の減少、理美容家電が同11.2%の増加となったため、生活家電全体では同7.0%の増加となった。
「その他」は、住宅設備家電が同1.8%の減少、その他が同1.5%の減少であり、その他全体は同1.5%の減少となった。調査店舗数は2,664店(前年同月より3店減少)。
家電販売市場全体を見ると、季節家電を筆頭に「生活家電」が好調に伸長し、新製品発売の効果で「通信家電」が堅調になっているのに対し、テレビをはじめとした「AV家電」とパソコンが中心の「情報家電」の不振が依然として続いている状態にある。
9月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月
AV家電 | 12.7%(11.8%) |
情報家電 | 19.1%(18.2%) |
通信家電 | 10.3%(7.3%) |
カメラ類 | 3.1%(2.8%) |
生活家電 | 43.3%(48.4%) |
その他 | 11.5%(11.5%) |
【参考情報(速報版より)】
ドラッグストア | 9月の販売額7,015億円(前年同月比10.2%増加) |
ホームセンター | 9月の販売額2,547億円(前年同月比0.9%減少) |
コンビニエンスストア | 9月の販売額1兆617億円(前年同月比4.0%増加) |
百貨店 | 9月の販売額4,560億円(前年同月比8.1%増加) |
スーパー | 9月の販売額1兆2,525億円(前年同月比3.7%増加) |
出典元:経済産業省「商業動態統計」