AV機器の出荷は復調の兆し見えず
電子情報技術産業会(JEITA) は2023年7月度の民生用電子機器の出荷実績を発表した。
7月度の民生用電子機器の国内出荷金額は886億円で、前年同月比83.4%と5ヶ月連続のマイナスとなった。部門別では映像機器が420億円で、同82.4%と3ヶ月連続のマイナス。オーディオ関連機器は53億円(同80.2%)と6ヶ月連続のマイナス、カーAVC機器は414億円(同84.9%)となった。
テレビの出荷台数は10ヶ月連続マイナス
製品別の動向では、薄型テレビが33.8万台(前年同月比83.2%)で、10ヶ月連続のマイナスとなった。
4K(対応)テレビは20.1万台(同84.5%)で薄型テレビに占める割合は59.3%となった。4K(対応)テレビの出荷金額は331億円で、薄型テレビの出荷金額331億円に占める割合は84.7%となった。
サイズ別の構成比は29型以下が9.8%、30~39型が18.9%、40~49型が29.0%、50型以上が42.3%となった。
有機ELテレビの出荷台数は4.8万台(同77.1%)、出荷金額は107億円となった。
新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は20.7万台(同81.7%)で、出荷台数は薄型テレビ全体の61.3%に、出荷金額では84.6%となった。発売開始からの累計出荷台数は1,232.8万台となった。
新4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷台数は1.5万台(同53.2%)で、発売開始からの累計出荷台数は173.9万台となった。
デジタルビデオカメラ以外の出荷も前年割れ
その他の主な製品の7月度出荷台数は以下のとおり。
●BDレコーダー/プレーヤーは9.1万台(前年同月比72.5%)
●デジタルビデオカメラは1.2万台(同168.7%)
●システムオーディオは6.7万台(同95.8%)
●スピーカーシステムは5.6万台(同69.5%)
●ラジオ受信機は5.0万台(同84.1%)
●ステレオヘッドホンは32.9万台(同85.2%)
出典元:電子情報技術産業会