白物家電の出荷金額は4ヶ月ぶりのマイナス
日本電機工業会(JEMA)は2023年4月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2023年4月度の国内出荷金額は1,817億円、前年同月比93.0%と4ヶ月ぶりのマイナスとなった。
製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは527億円(同88.8%)と3ヶ月ぶりのマイナスに、冷蔵庫は296億円(同89.1%)と3ヶ月連続のマイナス、洗濯機は328 億円(同114.0%)と4ヶ月連続のプラスになった。
JEMAによると、洗濯機は4月単月として過去最高の出荷金額となった。民生用電気機器全体では、外出機会の増加やサービス消費へのシフトが見られ、前年比マイナスとなった。ただし、製品単価の上昇により、4月単月の過去10年平均1,663億円は上回ったとしている。
【2023年4月度の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
58.1万台(前年同月比84.1%)で3ヶ月ぶりのマイナスとなった。4月単月の過去10年平均の53.8万台を上回った。
●冷蔵庫
26.1万台(同83.6%)で6ヶ月連続のマイナスとなった。「401L以上」の大型クラスは9.9万台(同73.2%)で、5ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
35.9万台(同101.0%)で6ヶ月ぶりのプラスとなった。ドラム式が約8割を占めている洗濯乾燥機は10.5万台(同109.4%)となり、6ヶ月連続のプラスとなった。
●電子レンジ
24.8万台(同84.5%)で3ヶ月ぶりのマイナスとなった。そのうち「オーブンレンジ」は14.7万台(同79.5%)となり、3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●ジャー炊飯器
38.7万台(同99.6%)で5ヶ月連続のマイナスになった。全体の約7割「IH方式」が占めている。
●IHクッキングヒーター
5.4万台(同97.6%)で3ヶ月ぶりのマイナスになった。「2口以上ビルトイン型」は5.2万台(同97.5%)で、9ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●ヘアドライヤー
42.7万台(同104.7%)で7ヶ月連続のプラスとなった。外出機会の増加を背景にして堅調に推移している。
出典元:日本電機工業会(JEMA)