白物家電の出荷金額は2ヶ月ぶりプラスでも台数は低調
日本電機工業会(JEMA)は2023年1月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2023年1月度の国内出荷金額は1,758億円、前年同月比101.2%と2ヶ月ぶりのプラスとなった。
製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは388億円(同98.5%)と7ヶ月ぶりのマイナスに、冷蔵庫は308億円(同105.8%)、洗濯機は321 億円(同102.2%)と共に3ヶ月ぶりのプラスになった。
製造コストの上昇や燃料費のアップ傾向が続き商品単価が上昇していることで金額ベースでは堅調であるが、大型白物家電をはじめ多くの製品で出荷台数はマイナス基調になっている。
JEMAによると冷蔵庫は1月単月として過去2番目、洗濯機は過去最高と金額は高水準になったとしている。
【2023年1月度の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
48.8万台(前年同月比99.6%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。1月単月の過去10年平均の49.9万台を下回った。
●冷蔵庫
23.3万台(同96.5%)で3ヶ月連続のマイナスとなった。「401L以上」の大型クラスは11.4万台(同93.0%)で、2ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
32.7万台(同93.7%)で3ヶ月連続のマイナスとなった。「洗濯乾燥機」は8.9万台(同93.3%)となり、同じく3ヶ月連続のマイナスとなった。
●電子レンジ
27.7万台(同91.9%)で3ヶ月連続のマイナスとなった。そのうち「オーブンレンジ」は17.4万台(同93.8%)となり、2ヶ月連続のマイナスになった。
●ジャー炊飯器
38.9万台(同98.5%)で2ヶ月連続のマイナスになった。全体の約7割を占めている「IH方式」は2ヶ月ぶりのプラスになった。
●IHクッキングヒーター
5.6万台(同99.6%)で6ヶ月ぶりのマイナスになった。「2口以上ビルトイン型」は5.3万台(同100.6%)で、6ヶ月連続のプラスとなった。
●電気シェーバー
48.0万台(同82.7%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。