白物家電の2022年度上期は2.5%プラス

日本電機工業会(JEMA)は2022年9月度および2022年度上期の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2022年9月度の国内出荷金額は2,081億円、前年同月比112.2%と3ヶ月連続のプラスとなった。製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは473億円(同122.5%)、洗濯機は403 億円(同120.7 %)と3ヶ月連続のプラスになった。冷蔵庫は378億円(同98.9%)と3ヶ月ぶりのマイナスとなった。

また、2022年度上期(4~9月)合計では、1兆3,553億円で、前年同期比102.5%となった。4~6月は上海ロックダウンによる工場停止、部品調達、入港遅れなどの影響を受けたが、7月以降は生産・供給の正常化が進んだことに加え、全国的な暑さもあり、上期合計が前年同期を上回ったとしている。

2022年9月度 民生用電気機器 出荷金額動向

【2022年9月度の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
56.8万台(前年同月比114.7%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
●冷蔵庫
29.7万台(同92.0%)で3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●洗濯機
38.6万台(同104.5%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
●電子レンジ
25.3万台(同108.4%)で2ヶ月連続のプラスとなった。
●ジャー炊飯器
34,2万台(同78.2%)で2ヶ月ぶりのマイナスになった。
●IHクッキングヒーター
6.8万台(同107.6%)で2ヶ月連続のプラスになった。
●電気シェーバー
57,0万台(同101.9%)で2ヶ月連続のプラスとなった。

【2022年上期(4~9月計)の国内出荷台数】
●ルームエアコン
564.6万台(前年同期比95.7%)で前年同期を下回った。6月下旬から9月にかけて全国的に猛暑が続いたが、地域によっては雨が続く天候不順もあり、ここ数年の猛暑による台数増加ほどの伸びはなかった。
●冷蔵庫
197.7万台(同99.9%)で前年並みとなった。冷蔵庫の4割強は401L以上の大型タイプが占めている。
●洗濯機
207.4万台(同92.8%)で前年同期を下回った。上海ロックダウンの影響を受けたが、解除後は出荷も正常化が進んだ。
●電子レンジ
149.8万台(同91.9%)で前年同期を下回った。上海ロックダウンの影響を受けていた。
●ジャー炊飯器
215.1万台(同95.2%)で前年同期を下回った。
●IHクッキングヒーター
35.1万台(同108.2%)で前年同期を上回った。
●電気シェーバー
360.6万台(同104.5%)で前年同期を上回った。電気シェーバーの7割以上を「男性用」が占めている。