J-HARBとは

日本特有の「家電品修理の流れ」

現在、家電品修理を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。「プレミアム商品」などと呼ばれている高級機種の販売が増えているとはいえ、全般的に家電品の商品単価は年々下がり続けています。一方、その家電品の故障を直す修理業務は労働集約型のサービス事業であり、人件費の高騰に加え、販売価格からは想像も付かない高額な補修用部品を使わなければなりません。商品の価格と比例して修理金額を下げてしまえば、そのまま収益の悪化や、採算に全く合わない作業になってしまいます。

元来、家電品の修理サービスは有償・無償を問わず販売店の「購入したお客様に対するアフターサービス」でした。しかし、利益を追求する中で、次第に「アフターサービス」は切り離され、自社修理サービス体制を維持しているのは、ごく限られた地域電器店や家電量販企業のみとなりました。

とりわけ、大型テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電品は、修理を依頼したお客様宅を訪問して修理を行う「出張修理」といった形態になります。移動にかかる時間やガソリン代などを勘案すれば、とても効率が悪く、採算に合わない業務です。そのため、実際に修理を行う技術者はメーカーサービス会社の契約代理店、または家電量販企業から業務委託を請けた修理専門会社が大半になっています。

このような「修理の流れ」――実は日本独特のものであり、USAをはじめ海外諸国では独立した修理専門会社が複数のメーカーや家電販売店と契約して実務を行っています。

日本国内の修理の流れ

問題意識を共有して結集

家電品の修理サービスの流れ、そしてお客様のニーズが大きく変わっているにもかかわらず、日本国内はいまだに「販売した店舗が修理を行う」「販売した店舗からの依頼を受けてメーカーサービスが修理を行う」といった過去の考え方を引きずったまま現在に至っています。

つまり、特定のメーカーや特定の販売店との契約という「縦割り」の枠組みの中でしか業務が行えません。そのため移動距離が長くても実務件数は限られてしまい、採算性の乏しい魅力のないビジネスとなり、貴重な技術力も伝承できず、なによりも「速く・確実に・安く」家電品を長く使い続けたい、といったお客様の要望に応えることができません。
私たち家電品の修理に携わっている会社として、がんじがらめの「縦割り」ではなく、同じ修理専門会社や個人技術者との「横のつながり」=ネットワーク化への転換は長年の願望でした。

「特定のメーカー、特定の家電販売店に主導されず、自らの手でネットワークを拡大していく」ことにより、出張修理や持込修理の効率性は格段に向上します。さまざまな検討や討議を経て意識を共有し、今回、北海道から沖縄までの修理専門会社11社が発起人となって「日本家庭電化製品修理業協会」(略称:J-HARB)を設立することになりました。

縦割りから横のつながりへ

日本家庭電化製品修理業協会(J-HARB)の目的

家電業界では唯一ともいえる家電修理業の団体結成には2つの大きな目的があります。
1.一般的にはほとんど理解されていない家電修理サービス業といった「業としてのステータス」向上
2.全国ネットワークという最大の強みを活かした業務拡大の仕組みづくり、より高度な技術力の習得と業容拡大への取り組み強化
長年に渡って、家電業界では「販売とアフターサービスは両輪」「販売と修理は一体」との建前論がまん延してきました。ところが、常に修理サービス業は「縁の下の力持ち」のように扱われていました。このような見方に対して大きな不満を持ちながらも、先に触れたような「縦割り」のつながりから、本質を訴えていく手段を持ち得なかったのが実態です。

J-HARBでは家電業界の内外に向け、ほぼ100%の家庭に普及している家電品を安全に、安心して使える不可欠な業務を行っていることを力強く発信し続けていきます。
また、既に大手家電メーカーでさえもコスト負担に耐えきれず、ローカルエリアの拠点撤退・縮小が進んでいます。これら「修理空白地域」にお住まいの家庭では、快適な生活を過ごすために欠かせない家電品が故障しても、修理をして使えるようになるまで数日間~1週間先になるといったケースも多発しています。このような状況に対し、設立時は小さなネットワークではありますが、全国の修理サービスに携わっている専門会社・個人技術者とのネットワークを早期に構築し、どのようなエリアでも均一にサービスを提供できるような仕組みを作りたいと考えています。

今後、一層進む高齢化社会の中で、家電品のみならず住宅設備機器、通信ネットワーク分野などでも保守・メンテナンス業務や細かなソリューション業務が重要になっていきます。J-HARBは家電修理業の団体ですが、これら新たに求められる業務の技術をすばやく習得し「仕事の幅拡大」を図っていきます。

コアエリアからスタートして全国フルカバーをめざします!

握手している写真

企業担当者の方へ

J-HARB会員ネットワークと技術力で、貴社のアフターサービス業務の効率化に向けたご提案をいたします。